TOKYO TOWER

角松敏生「TOKYO TOWER」：1985年の名曲、そしてコレクターズアイテム

1985年5月21日、角松敏生は6枚目のシングル「TOKYO TOWER」をリリースしました。この楽曲は、同日に発売されたアルバム『GOLD DIGGER〜with true love〜』にも収録されていますが、シングルバージョンとアルバムバージョンは異なるミックスが施されており、それぞれ違った魅力を聴き手に届ける作品となっています。

「TOKYO TOWER」は、角松敏生自身の作詞・作曲・編曲による作品です。ブラスアレンジは数原晋が担当しており、洗練されたサウンドが特徴です。シングル盤は、12インチ・シングル「Special Edition For Dancing“KADOMATSU DE OMA”」にも収録されており、このバージョンはシングル盤とはまた異なるアレンジが施されています。さらに、12インチ・シングル収録のクラブ・ミックスは、コンピレーション・アルバム『T's 12 INCHES』に“EXECUTIVE SPECIAL POWER MIX”として収録されています。オリジナルバージョンは、CD未収録という希少性も持ち合わせています。

カップリング曲には「SECRET LOVER」が収録されています。こちらも角松敏生自身の作詞・作曲・編曲による楽曲で、アルバム『GOLD DIGGER〜with true love〜』に収録されているバージョンとは異なるミックスが施されています。「SECRET LOVER」も12インチ・シングル「Special Edition For Dancing“KADOMATSU DE OMA”」に収録されています。

「TOKYO TOWER」のレコーディングには、豪華なミュージシャンが参加しています。ドラムスにはYOGI HORTON、ベースにはTOMOTO AOKI、ギターには角松敏生自身、キーボードには友成好宏といった面々が名を連ねています。ブラスセクションも充実しており、トランペットに数原晋、トロンボーンに平内康雄、サックスにJAKE.H.CONCEPTIONなど、実力派ミュージシャンが楽曲に華を添えています。コーラスには国分ユリエ、山際由利子、遠藤けろ、そして角松敏生自身も参加しています。さらに、KING PIN SHAHIEMによるラップも楽曲に深みを与えています。

「SECRET LOVER」のレコーディング・メンバーも豪華です。ドラムスに江口信夫、ベースに青木智仁、シンセベースに則武昭一、ギターに角松敏生、キーボードに友成好宏など、実力派ミュージシャンが参加し、楽曲に奥行きを与えています。コーラスには国分ユリエ、山際由利子、遠藤けろが参加し、中平英二と宮本典子によるラップも印象的です。

現在「TOKYO TOWER」のシングル盤は廃盤となっており、オークションサイトなどでは高値で取引されていることがあり、コレクターアイテムとなっています。しかし、2012年にリリースされたリメイク・ベスト・アルバム『REBIRTH 1 〜re-make best〜』には、リテイク・バージョンが収録されているため、このアルバムを通じて「TOKYO TOWER」を聴くことが可能です。

シングル「TOKYO TOWER」は、角松敏生の音楽性、そして当時の音楽シーンを反映した、非常に価値のある作品と言えるでしょう。その希少性と音楽的なクオリティの高さから、多くの音楽ファンを魅了し続けています。このシングル盤を聴くことで、80年代の音楽シーンを体感できるだけでなく、角松敏生の音楽世界を深く理解することができるでしょう。

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